「一枚起請弁述」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:19時点における最新版
いちまいきしょうべんじゅつ/一枚起請弁述
一巻。『一枚起請文弁述』ともいう。義山述。義山晩年の撰述と推定される。義山が『一枚起請文』の趣意を簡単に講説し、それを弟子が筆記したもの。内容は二節に分かれ、このうち第一節は、正徳元年(一七一一)七月一〇日から一二日間にわたって京都で在俗者に対して講義したもので、『一枚起請文』中の「唐土」「又学問をして」等、九文を挙げ、略弁を施している。この中で「広くすれば選択集縮むれば一枚起請なり」(浄全九・一二三上)と述べ両書が広略の関係にあると指摘している。第二節は義山が道俗に対し講説したもので、「一枚起請弁」と題され、『一枚起請文』全体を六文に分けて講説している。
【所収】浄全九
【参考】藤堂恭俊「一枚起請文註釈書目録の作製と撰者考」(『仏教文化研究』一六、一九七〇)
【参照項目】➡一枚起請文
【執筆者:和田典善】