「尽形」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じんぎょう/尽形
形が尽きるまで、すなわち一生涯のこと。尽形寿ともいわれ、肉体と寿命が尽きるまでを意味する。また尽形寿はⓈyāvaj jīvamの訳語としても用いられる。『成実論』八に「問うて曰く、この戒律儀に二種あり。一つには尽形、二つには一日一夜なり。尽形とは、比丘・優婆塞のごとし。一日一夜とは八戒を受けるがごとし」(正蔵三二・三〇三中)とあり、ここでは戒を、一日のみ保つ八戒のようなものと、比丘や優婆塞が、一生涯保つものとに分けている。つまり尽形は一日一夜の対語であり、一生涯を意味する語である。
【執筆者:石田一裕】