「勝行」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しょうぎょう/勝行
一二世紀頃、生没年不明。南都七大寺の一つである大安寺に住した真言宗の僧。法然の『逆修説法』二七日にその伝記が引かれ、五輪観を成就した人で、現身のままに極楽世界に往生する観想ができたとされる。したがって『逆修説法』の行われた建久五年(一一九四)以前の人で、しかも法然が『逆修説法』を行った頃には当時の人に広くその行業が知られていたものと考えられ、法然の宗教体験に対する関心も窺われる。
【資料】『逆修説法』二七日(昭法全)
【執筆者:金子寛哉】