「群萌」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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【執筆者:瀧沢行彦】 | 【執筆者:瀧沢行彦】 |
2018年9月17日 (月) 01:17時点における最新版
ぐんもう/群萌
あらゆる生きとし生けるものの意味。すなわちすべての衆生のこと。群生ともいう。Ⓢbahu-janaやⓈsattvaの訳にもあてられる。あらゆる生物の有様は、まるで群がって萌え出た草木の芽のようで、それはまだ道を求める心が萌芽の状態にあることから、そのように訳された。『無量寿経』上に「群萌を拯わんと欲して、恵むに真実の利をもってす」(聖典一・二一八/浄全一・三~四)とあり、また『同』下に「群萌を運載して」(同二五九/同二三)とあるが、この群萌も衆生と同義である。
【参照項目】➡衆生
【執筆者:瀧沢行彦】