新亡もしくは祖先の霊を現世から送り出すための念仏。前者は、通夜もしくは葬儀を含めた葬送儀礼の一環として行われ、僧侶だけではなく遺族・参列者も含めて称えることがある。後者は、毎年盆の最終日に行われる精霊送りの際に称えられる念仏である。
【参考】佛教大学民間念仏研究会編『民間念仏信仰の研究 資料編』(隆文館、一九六六)
【執筆者:江島尚俊】