「往生浄土十願文」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
おうじょうじょうどじゅうがんもん/往生浄土十願文
一巻。宋・択瑛著。浄土に往生することを願う一〇の願文。いずれも「願わくは我」で始まり、その内容は①三悪道を離れる②貪瞋痴を絶つ③常に仏法僧を聞く④勤めて戒定慧を修す⑤常に諸仏に随って学ぶ⑥菩提心を退さない⑦速やかに阿弥陀仏を見る⑧決定して安養に生ずる⑨分身塵刹に遍からん⑩広く諸仏の衆生を度せん、の一〇項。択瑛は、『観経』十六観を理観とする従来の天台解釈に異を唱え、凡夫往生のため事観念仏に傾斜する説を主張した。
【所収】『楽邦文類』(浄全六/正蔵四七/続蔵六一)
【執筆者:小林順彦】