「阿弥陀経疏西資鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年9月17日 (月) 00:19時点における最新版
あみだきょうしょさいししょう/阿弥陀経疏西資鈔
一巻、ただし欠本。『長西録』には著者を慧浄とするが、『楽邦文類』(正蔵四七・一九七中、二〇一上)や『仏祖統紀』(正蔵四九・二〇五上)や『義天録』(正蔵五五・一一七二上)では著者を宋の智円(九七六—一〇二二)とし、『楽邦遺稿』(正蔵四七・二三四下)や『浄土或問』(同・二九九中)にはわずかではあるが逸文の引用を見ることができる。智円には『阿弥陀経』の注釈として『阿弥陀経疏』があるが、『楽邦遺稿』や『浄土或問』に見られる逸文が『阿弥陀経疏』には確認できないことから、両書は別本であると考えられる。また正徳四年(一七一四)版の智円『阿弥陀経疏』の奥書(浄全五・六四二下)には本書は未伝であるとしている。
【執筆者:柴田泰山】