「龍興」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版
りゅうこう/龍興
生没年不明。唐代の学僧で、著書に『無量寿経記』『観経疏』があったと伝えられるが、事蹟は不詳。『金石萃編』七五「大唐龍興大徳香積寺主浄業法師霊塔銘幷序」には、龍興寺の大徳で、後に香積寺の主となった浄業法師(六六三—七二一)について記されており、この浄業法師が龍興と同一人物であるとの説もあるが確定的ではない。なお『安養集』の引用文から龍興『観経疏』の部分的な復元が試みられており、玄奘訳経論や基との思想的な関連性がみられる。
【資料】「大唐龍興大徳香積寺主浄業法師霊塔銘幷序」(『金石萃編』七五)
【参考】恵谷隆戒『浄土教の新研究』(山喜房仏書林、一九七六)、金子寛哉『「釈浄土群疑論」の研究』(大正大学出版会、二〇〇六)、柴田泰山「龍興『観経記』の概要」(浄土学四四、二〇〇七)
【執筆者:工藤量導】