「円信」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんしん/円信
一三世紀初め頃、生没年不明。三祖良忠の天台・俱舎の師とされる。『糅鈔』および『総系譜』上には、出家した良忠がこの円信と信暹の二師に師事したことが記される。円信は学識豊かな人物であり、山門においては宝地房・竹林房の両流を兼ね、寺門においては北山龍淵房の流れを汲んでいる。『糅鈔』では良忠が「幼くしては寺門北山の龍淵房に住し」(浄全三・五五上)ていたとされるが、これは円信の学系を語るものであり、円信は信暹と同じく鰐淵寺に住していたと考えられる。
【資料】聖冏『糅鈔』一(浄全三)
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【執筆者:沼倉雄人】