「慧命」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えみょう/慧命
仏教者の命ともいうべき智慧のこと。Ⓢāyuṣmatの旧訳。『大智度論』二六は提婆達多について、外見は聖人の格好をしていても内に慧命がないので死人と名づける(正蔵二五・二五二中)とする。また『金剛経疏記科会』二に「色身は食を以て命となし、法身は慧を以て命となす」(続蔵二五・四〇六上)とあるように、法身は智慧を命としているのであって、智慧の命をなくすことは法身としての本体をなくすことである。なお多くは具寿と同様、人名に冠して敬意を表す語として用いられる。
【執筆者:加藤芳樹】