「念仏者追放宣状事」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ねんぶつしゃついほうせんじょうのこと/念仏者追放宣状事
一篇。正しくは『念仏者令追放宣旨御教書集列五篇勘文状(念仏者追放せしむる宣旨御教書五篇に集列する勘文状)』。日蓮編。正元元年(一二五九)頃成立。序文によると「先賢の語を宣説し、称名の行を停廃せんと欲す」るために編纂されたものであり、念仏者追放に関連する太政官符・宣旨・官宣旨・綸旨・院宣・御教書・奏状・申状・書状などを抄出している。これらの史料から、法然滅後における念仏者弾圧が、当時の朝廷・幕府をはじめとする国家規模で行われたことがわかる。
【所収】立正大学宗学研究所編『昭和定本日蓮聖人全集』三(改訂増補版、総本山身延久遠寺、一九八八)
【執筆者:坪井剛】