「二祖対面の御影」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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にそたいめんのみえい/二祖対面の御影
法然の御影の一つ。知恩院蔵。この御影は善導大師絵像と対をなし、義山裏書によれば「光明円光両祖大師真影各一幅、此画工乗台之所模写也」とある。法然は善導の『観経疏』によって往生浄土の確信を得、さらに夢中に善導と会見して専修念仏の確信を深めたので、この二祖対面は浄土開宗の正当性を示す重要な意味をもつものである。このときの善導の姿を法然のいうままに描いたのが乗台である。裏書によれば、この御影は義山が秘蔵していたが、宝永三年(一七〇六)正月一〇日に知恩院の宝蔵に収めたとある。ちなみに、この日に知恩院本堂外陣に「大谷寺」の勅額が奉掲されている。【図版】巻末付録
【執筆者:成田俊治】