「尊西」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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そんさい/尊西
生没年不明。『七箇条制誡』に署名があり、同制誡の異本の『漢語灯録』所収本では、相縁房と注記があるので、そう呼ばれていたようである。法然の門弟。『七箇条制誡』で、三番目に署名があることから、法然に近い、有力な人物であったことが推測される。なお、『没後遺誡文』の『昭法全』所収のものに、「尊西」(昭法全七八五)の名が見えるが、『没後遺誡文』を所載する古本『漢語灯録』の該当部分は、「遵西」(『仏教古典叢書 古本漢語灯録』一〇・三七)となっている。遵西といえば、おそらく安楽房遵西と推測でき、もちろん尊西とは別人であり、先の『没後遺誡文』の『昭法全』所収本の「尊西」の記述は、誤記であろう。
【執筆者:角野玄樹】