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「即心念仏安心決定談義本或問」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

そくしんねんぶつあんじんけつじょうだんぎぼんわくもん/即心念仏安心決定談義本或問

一巻。『即心念仏談義本或問』ともいう。霊空光謙撰。享保一四年(一七二九)正月作、二月刊。霊空自身の『即心念仏安心決定談義本』から発した一大念仏論争について、霊空と同じ天台宗の性慶義瑞著『即心念仏談義本弁偽』の疑義に回答したもの。霊空は本書はじめに『談義本』は浄土宗を批判するためのものではなく、即心念仏を広めるためであることを明言しており、内容の中心は、天台宗内において浄土宗に近い念仏を提唱する義瑞への反駁となっている。後に本書に対して、さらに義瑞が『即心念仏弾妄録』を著して反駁している。


【所収】続浄一四、仏全九八


【参考】浅田正博「霊空・義瑞『即心念仏』論争考」(『大倉山論集』三四、一九九三)、福𠩤隆善「江戸中期における念仏論争」(『浄土宗学研究』六、一九七二)


【執筆者:伊藤弘道】