「栴檀」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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せんだん/栴檀
香木の一種。Ⓢcandanaの音写語。旃弾那などとも音写される。赤栴檀や白栴檀などの種類がある。赤栴檀は香りが良いとされ、また白栴檀は体に塗ることで熱を取り去るとされる。このように栴檀は香木や薬として用いられる他、仏像の材料ともなる。『無量寿経』には「身の諸もろの毛孔より、栴檀香を出だす」(聖典一・二三五/浄全一・一二)と説かれ、法蔵菩薩の身体を讃えている。また阿含経典などにおいて、この表現は女性の美的徳目の一つを表すために用いられている。
【執筆者:石田一裕】