「正宗寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しょうじゅうじ/正宗寺
香川県丸亀市前塩屋町。慧日山。浄土真宗本願寺派。円光大師御遺跡四十八所の番外札所。法然が建永の法難で流罪の途中、塩飽本島から当地に上陸したとき、櫂で砂浜を掘ったところ真水が湧き出たと伝える「櫂堀の井戸」の遺跡。当寺は法然の流罪に伴った角張成阿が草庵を結び、永徳元年(一三八一)正慧房智空が念仏三昧堂を建立、貞享元年(一六八四)慧光房西念は念仏法然堂を建立し、慧日山光明庵と号して浄土宗の末寺となったが、文化年間(一八〇四—一八一八)には真言宗となり、明治八年(一八七五)釈恵深により本堂が再建されて慧日山正宗寺と号し本願寺派に転入した。現在、法然堂には法然・親鸞・住蓮・安楽の各像を安置する。
【資料】名村愚仙『円光大師御遺跡四十八所口称一行巡拝記』、『金比羅参詣名所図会』四(『版本地誌大系』一九、臨川書店、一九九八)、『讃岐国名勝図会』一一(『版本地誌大系』二〇、同、一九九九)
【参考】浄宗会編『円光大師法然上人御霊跡巡拝の栞』(知恩院、一九九六)、『配流八〇〇年追恩 讃岐の法然上人』(浄土宗南海教区教務所、二〇〇七)
【執筆者:山本博子】