「玄談」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
げんだん/玄談
仏典の幽玄な理を論じること。懸談とも書く。経の本文を離れて要旨綱要を総論する方法。この学風は経典の訓詁注釈に偏するのを避け、経典に依拠した自己の理論を展開する契機となり、中国仏教独自の形態を生み出した。中国南北朝時代に発達し隋代に智顗や吉蔵によって「玄義」「玄論」と名づける経論の注釈形式が確立した。
【資料】『伝通記』玄義分記、横超慧日「釈教史考」六・玄談時代(『中国仏教の研究』三、法蔵館、一九八一)
【執筆者:佐藤成順】