「阿耨多羅三藐三菩提」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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あのくたらさんみゃくさんぼだい/阿耨多羅三藐三菩提
この上なく正しい完全な覚り。Ⓢanuttara-samyak-saṃbodhiⓅanuttara-sammā-sambodhiの音写。Ⓣbla-na-med-pa yang-dag-par rdzogs-pa’i byang-chub。無上正等正覚、無上正等覚、無上正遍知等と訳され、仏の覚りがこの上なくすぐれ、正しく完全であることを表す言葉である。そのような覚りを求める心として『観経』に、「阿耨多羅三藐三菩提心」(聖典一・三一三/浄全一・五〇)の用例がある。『阿弥陀経』中の四つの用例は、Ⓢanuttarā samyak-saṃbodhi(無上なる正等覚、浄全二三・二〇八~一一)という二語の音写と考えられる。
【参照項目】➡菩提心
【執筆者:佐藤堅正】