「菩提心義」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ぼだいしんぎ/菩提心義
一巻。正式には『華厳発菩提心章』といい、また『華厳三昧章』とも呼ばれる。唐・法蔵述。華厳における発菩提心の相状・行相を述べたもの。発心、簡教、顕過、表徳の四門からなる。菩提心について『起信論』の三心(直心・深心・大悲心)それぞれを一〇項目に開示して説く。法然は『選択集』一二で各宗の菩提心が不同のものであると述べる際に華厳宗の例として『遊心安楽道』と共に本書を挙げている。
【所収】正蔵四五、続蔵五九
【資料】『選択集』一二
【参考】石井教道『選択集全講』(平楽寺書店、一九六九)
【参照項目】➡菩提心
【執筆者:朝岡知宏】