「弟子」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
でし/弟子
師に従い、あるいは仕えながら教えを受ける人のこと。門弟、門人、徒弟などともいう。仏教ではインドの伝統的な名称である「教えられるべきもの」ⓈśiṣyaⓅsissa(室灑と音写、所教と漢訳)や「近住するもの」ⓈⓅantevāsin(近住弟子と漢訳)を当てる場合もあるが、釈尊の教えを聞く人を意味する声聞ⓈśrāvakaⓅsāvaka(梵文『阿弥陀経』浄全二三・一九四)や、釈尊滅後の比丘・比丘尼や在家信者などの七衆にも用いる(『大智度論』一〇、正蔵二五・一三〇中)。弟子の語義に関しては、浄影寺慧遠の『維摩義記』二に「声聞は学、仏の後に在るが故に名づけて弟と為し、仏の化より生ずるが故に復た子と称する」(正蔵三八・四四四下)と説明されている。
【執筆者:榎本正明】