「葬祭ディレクター」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
そうさいディレクター/葬祭ディレクター
平成八年(一九九六)に定められた民間の資格。葬祭業界で働く人にとって必要な知識や技能のレベルを審査し、認定される。葬祭業者組合の全国組織である全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)と、互助会の全国組織である社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が共同で設立し、厚生労働省が認定した資格試験「葬祭ディレクター技能審査」を受験して得られる。二級ディレクターは葬祭業での二年の実務経験がある者または協会が認定した教育機関でカリキュラムを終了した者、一級ディレクターは葬祭実務経験を五年以上有する者または二級合格後二年以上実務経験を有する者に受験資格がある。学科試験と実務試験があり、後者には幕張装飾や司会、接遇、実技筆記がある。内容は多方面にわたり葬儀の実施における知識、関連法規、仏教や神道ほか民間習俗など多方面にわたる。現在は設立母体である協会所属以外の受験者も多く、農協系葬儀社職員の受験なども増えており、他に同様の資格制度がないため実質上の業界の標準的資格となりつつある。
【参考】碑文谷創『改訂 葬儀概論』(表現文化社、二〇〇三)
【参照項目】➡葬儀社
【執筆者:大蔵健司】