「選択集精決」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
せんちゃくしゅうしょうけつ/選択集精決
六巻。徳円撰。写本は京都大雲院蔵。奥書によると、徳本の門弟である著者が阿陽城南壁ヶ嶽(徳島県名東郡)に結んだ草庵において天保四年(一八三三)一〇月に記したとされる。その内容は第一造書縁起、第二造書感応、第三釈義綱格、第四立教弁別、第五教所被機、第六所説大猷、第七伝授人名、第八異本弁別、第九略釈題目、第一〇入門解釈の一〇門によって『選択集』を弁釈している。『選択集』全文を通解しているのみならず、作者の広い見識によって詳しい論釈がなされており、『選択集』の注釈書の中でも貴重なものである。
【参考】石井教道『選択集の研究 註疏篇』(誠文堂、一九四五)
【執筆者:兼岩和広】