四種法味楽のソースを表示

=ししゅほうみらく／四種法味楽=
[[阿弥陀仏]]の[[浄土]]に[[往生]]したものが受ける四種の法味の[[快楽]]。[[世親]]『[[往生論]]』に、[[五念門]]を修することによって得られる[[功徳]]が述べられているが、第四[[観察]]門の[[功徳]]について「入の第[[四門]]とは、[[専念]]に彼の妙[[荘厳]]を[[観察]]して、<ruby>[[毘婆舎那]]<rt>びばしゃな</rt></ruby>を修するを以ての故に、彼の処に到りて種種の法味楽を<ruby>受用<rt>じゅゆう</rt></ruby>することを得」（聖典一・三七一／[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J01_0198 浄全一・一九八]）とある。この「種種の法味楽」について、[[曇鸞]]が『[[往生論註]]』のなかで①観[[仏国土]][[清浄]]味②[[摂受]][[衆生]]大乗味③畢竟[[住持]]不虚作味④類事[[起行]]願取仏土味の四種と規定し（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J01_0254 浄全一・二五四上]～下／[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/V40.0843a.html 正蔵四〇・八四三上]）、これを[[四種法味楽]]という。[[道光]]『[[往生論註略鈔]]』には、①は一七種の[[国土]][[荘厳]][[功徳]]、②は一七種の[[国土]][[荘厳]]のうちとくに第十六大義門[[功徳]]、③は八種の仏[[荘厳]][[功徳]]のうち第八不虚作[[住持]][[功徳]]、④は四種の[[菩薩]][[荘厳]][[功徳]]によって受けるものであるとされている（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J01_0592 浄全一・五九二上]）。
----
【資料】曇鸞『往生論註』、道光『往生論註略鈔』下（共に浄全一）
----
【執筆者：沼倉雄人】