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Z0400 空花和歌集 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0345A01: こ〻ろのうちにかけぬ日そなき
Z08_0345A02: 新續古今 藤原秀茂
Z08_0345A03: ほのかにも人をみあれのあふひくさ
Z08_0345A04: こ〻ろにかけて戀ぬ日そなき
Z08_0345A05: 新後拾遺集廿卷。永和元年乙卯六月廿九日の
Z08_0345A06: 綸旨に依て。爲遠卿爲重卿父子の選進なり。拾芥
Z08_0345A07: 抄第二に見ゆ。○新古今。小侍從。いかなれはそ
Z08_0345A08: の神山のあふひ草。年はふれとも二葉なるらん。
Z08_0345A09: ○新勅撰。後德大寺左大臣。いくかへりけふの
Z08_0345A10: 御生にあふひ草。たのみをかけて年のへぬらん。
Z08_0345A11: ○拾玉集。年をへて神もしるらんもろ葉草。ひ
Z08_0345A12: とかたならすかくる心を。○風雅集。前關白太政
Z08_0345A13: 大臣。もろかつらまた二葉よりかけそめて。いく
Z08_0345A14: 世かへぬる賀茂のみつかき。○續草庵集。もえ
Z08_0345A15: 出し春の二葉のそのま〻に。夏もしけらぬあふ
Z08_0345A16: ひ草かな。○江家次第卷六賀茂祭條下。往年
Z08_0345A17: 參內後。到內藏寮。著ルカ之故也云云。
Z08_0345A18: 江次第卷廿關白賀茂詣條下。次社司進
Z08_0345A19: 云云。神社啓蒙。人皇卅代欽明帝御宇廿
Z08_0345A20: 八年丁亥。爲メニ五穀能成。以四月中祀
Z08_0345B01: スル〓葵祭者是也。蓋當宮用ルコト神祕之
Z08_0345B02: 云云。○又松尾の神事にも葵を用ふる也。江次
Z08_0345B03: 第卷六松尾祭條下。稱宜率神部等-
Z08_0345B04: 云云。○年中行事歌合に。松尾祭をよ
Z08_0345B05: める。貞世。二葉さす松の尾山のあふひ草。いく
Z08_0345B06: 世かはらてけふにあふらん。○月淸集。けふみ
Z08_0345B07: れは賀茂のみあれに葵草。人の髮にもかけてけ
Z08_0345B08: るかな。○拾遺員外。河竹の葉こしの色にまかふ
Z08_0345B09: かな。玉のすたれにかくるあふひは。○周坊內侍。
Z08_0345B10: かくれともかひなき物はもろともに。みすのあ
Z08_0345B11: ふひのかれ葉なりけり。○白川殿七百首。爲氏
Z08_0345B12: 卿。神代よりけふはみあれのもろかつら。かけて
Z08_0345B13: そわたる君かためとて。是は賀茂祭の歌なり。神
Z08_0345B14: 事の日。人々葵草をかけて渡りけるなりかし。楞
Z08_0345B15: 。十方如來。憐-念シ玉フヿ衆生。如フカ一レ
Z08_0345B16: 子逃逝セム。雖憶何。子若フヿ。如
Z08_0345B17: 。母子歷ニモ相違遠。若衆生心。
Z08_0345B18: スレハ。現前當來。必定M(シテ)云云。
Z08_0345B19: 新拾遺 後京極
Z08_0345B20: わか袖に神はゆるさぬあふひくさ

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