浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J20_0312A01: | 是れ即ち當山の濫觴なり大師一代の行狀等は敕修 |
J20_0312A02: | 御傳並諸記に讓る |
J20_0312A03: | 第二世源智上人勢觀房と號す曆仁元年十二月十二日 |
J20_0312A04: | 功德院の廊にて示寂壽五十六上人幼にして開祖大 |
J20_0312A05: | 師の門に入り常隨給侍年久しく大師の憐愍覆護他 |
J20_0312A06: | に異にして宗戒兩脉並坊舍聖敎等悉く之を相承し |
J20_0312A07: | 大師入滅の後は庵を加茂の邊に結ひて閑居念佛し |
J20_0312A08: | 給へり故に世人上人を呼んで加茂の上人と云ひし |
J20_0312A09: | とぞその草庵は功德院又は神宮寺と呼び更に知恩 |
J20_0312A10: | 寺と稱せりこれ開祖大師入滅の後上人影堂を此地 |
J20_0312A11: | に築き大師を仰て開山第一世となし師德報謝を縡 |
J20_0312A12: | とし給ふによる上人の行實敕修御傳等に詳なれば |
J20_0312A13: | 略す |
J20_0312A14: | 第三世蓮寂房諱は信惠高野太政大臣兼房公の孫大納 |
J20_0312A15: | 言兼良卿の息にして慈鎭和尚の甥孫也源智上人に |
J20_0312A16: | 嗣法し當山第三世となる文永の比師範源智上人の |
J20_0312A17: | 道友鎭西聖光房附法の弟子然阿上人と東山赤築地 |
J20_0312B18: | に於て兩流を校合し其師傳に符合するを見門弟を |
J20_0312B19: | して鎭西の相傳を以て我義となし更に別流を立て |
J20_0312B20: | ざらしむこれに依て源智上人の門流は皆鎭西の義 |
J20_0312B21: | に依附して別流を立てず當院また其流に屬するに |
J20_0312B22: | 至れり弘安四年十一月廿九日信慧上人寂壽七十七 |
J20_0312B23: | 第四世道意上人は蓮寂房に嗣法しまた記主禪師に宗 |
J20_0312B24: | 要を禀く嘉元二年二月二日寂其餘の行狀詳ならず |
J20_0312B25: | 葢し當寺の靈寶記錄等多く應仁の兵燹に亡ふ是を |
J20_0312B26: | 以て世代の行業寺門の變革等尋ね難きもの多し |
J20_0312B27: | 第五世智心上人惠光房と號す正和二年三月八日寂傳云 |
J20_0312B28: | 龜山帝の召に應じて戒を授け奉り慈空大僧正の號を賜はる |
J20_0312B29: | 第六世如空上人は大江齊光の孫家光の子なり始め南 |
J20_0312B30: | 禪寺に遊び後道意上人に就て淨敎をうけ木幡慈心 |
J20_0312B31: | 上人に顯密を學ひ記主禪師に事へて宗猷を極む上 |
J20_0312B32: | 人德高く學内外に涉り識古今に通ず伏見後伏見後 |
J20_0312B33: | 醍醐帝の敕召をうけ數數參内して内外の典籍を進 |
J20_0312B34: | 講し奉る聖上嘉賞し佛元眞應智慧如一國師の號並 |