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J2980 深川霊巌寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0255A01: 山炎燒の災ありしかど大猷院殿の命によりて是を再
J20_0255A02: 興せらる此時新に洪鐘を鑄閣を半山にうがち鞍馬山
J20_0255A03: 參詣の時は白蜈出現あり孤雀法衆に馴れ黑子を除き
J20_0255A04: 伏見宮若宮を補處のため剃度し奉られ三部經を校點
J20_0255A05: 開板あり其外選擇集頌義等に至るまで數部の宗疏を
J20_0255A06: 彫鏤せしめ本堂落慶の後壽像を安置し列祖の牌をた
J20_0255A07: て淸規を定む諸堂全備の御禮として東都に下向のせ
J20_0255A08: つは殿中にめされ御前にて法問を聽せられ杖を營中
J20_0255A09: に免ぜらる御戒受させらるへきの命によりて歸都延
J20_0255A10: 引のうち受病わづかにて正念往生ありすべて師の本
J20_0255A11: 傳予別に撰述せし故其概猷をここに略出するのみな
J20_0255A12:
J20_0255A13: 歷世師名
J20_0255A14: 開山檀蓮社雄譽上人松風靈巖大和尚 寬永十八已九月朔日
J20_0255A15: 二世雄蓮社正譽上人意天大和尚
J20_0255A16: 三世松蓮社大譽上人珂山大和尚
J20_0255A17: 四世本蓮社公譽上人繼風靈圓大和尚 貞享三年二月六日
J20_0255B18: 五世名蓮社義譽上人遇光蓮的大和尚 貞享二年八月七日
J20_0255B19: 本朝諸佛靈應記云靈巖寺蓮的和尚未だ所化の御時下
J20_0255B20: 野國日光山中禪寺の溫湯に入りたまひしを湯主以て
J20_0255B21: の外にもてなし奉る蓮的和尚のいはくみづからはか
J20_0255B22: く計馳走にあふへき者にあらずと辭退ありしかば湯
J20_0255B23: 主が云されば是へつかせ給へる宵の夢に明日所化の
J20_0255B24: 僧來り給ふべし是は靈巖寺の五世の和尚にてましま
J20_0255B25: せばよくもてなし奉れと新たに靈夢を蒙りしかば心
J20_0255B26: の及ぶほどは馳走仕ると語れり此和尚は靈巖寺開山
J20_0255B27: 雄譽上人萬日を初めたまふ開闢の日に生れ給ひ今年
J20_0255B28: 萬日の廻向延寶八年四月二日蓮的和尚導師にておは
J20_0255B29: しき誠にかたがた不思議の縁なりと云云
J20_0255B30: 六世念蓮社愍譽上人春應大和尚 元祿十四年三月廿八日
J20_0255B31: 七世雄蓮社前大僧正松譽上人詮察大和尚 享保二年三月十八日
J20_0255B32: 八世常蓮社然譽上人直到吟達大和尚 同八年三月三日
J20_0255B33: 九世演蓮社前大僧正學譽上人獨松冏鑑大和尚
J20_0255B34: 享保十七年十二月五日

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