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J2860 瓜連常福寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0752A01: 東西に馳走すと云
J19_0752A02: 應永十二酉年回祿より十八年後第二世了譽上人佐竹の寄進狀先
J19_0752A03: 年回祿之砌燒失故後證に備ん爲とて訴狀を調し佐竹
J19_0752A04: 氏の役司中へ贈らる寫沙彌常仙よりの返狀並寺領坪
J19_0752A05: 付共如先規證狀今猶在藏中
J19_0752A06: 同二十二年の春草地山を弟子了智上人に付屬し武州
J19_0752A07: 小石川に閑居し玉ふ讓狀于今藏之
J19_0752A08: 寶德四壬申二月二十八日第三世明譽了智上人代
J19_0752A09: 後花園院御宇 勅願所之 綸旨を賜ふ依之常日の御
J19_0752A10: 祈願者勿論正五九月十五日於佛殿御祈願無怠轉修行
J19_0752A11:
J19_0752A12: 天文十二癸卯年十月七日第九世空譽玉泉上人代 後
J19_0752A13: 奈良院 宸筆之 勅額を賜ふ紙上之儘是れ有しを延
J19_0752A14: 寶年中國主黄門義公摸して扁額に彫せ佛殿に掛らる
J19_0752A15: 案るに義公は好古之良君にましませしゆへ邦内に
J19_0752A16: かかる 勅願所 勅額等の類もなきめて度名刹の
J19_0752A17: あることをよみせられしとなり
J19_0752B18: 慶長七年寅十一月二十五日第十一世寂譽文貞上人代
J19_0752B19: 東照宮寺領百石山林竹木諸役免除之 御朱印賜之
J19_0752B20: 但古記に十三世檀譽存把上人代賜ふ故に中興とす
J19_0752B21: といへるは年譜不應歷代系譜に慶長九年七月十二
J19_0752B22: 世尖譽朱梅上人檀譽へ付屬の璽書あり但檀譽上人
J19_0752B23: 住職して府君大檀那御菩提所となり檀林輝を增す
J19_0752B24: 故に中興と稱するならん
J19_0752B25: 佐竹氏よりの寄附ののち當山も一榮一枯し中間百
J19_0752B26: 年餘寺領三百五十貫又は五百貫ありしともいふさ
J19_0752B27: れと年を逐て减滅におよひ漸く百石をのみ領せし
J19_0752B28: かはその儘を言上し乞願ひければ頓て神祖任先規
J19_0752B29: 百石の御朱印賜ふ今年檀林を定させらるるに及ひ
J19_0752B30: 此御沙汰ありとなり
J19_0752B31: 當第十三世檀譽存把上人結城弘經寺より當山に移住
J19_0752B32: す慶長八卯年九月十一日水戸城主萬千代丸君は 神
J19_0752B33: 祖御子秋山氏の御腹なり御早世逝去せさせ給しかば
J19_0752B34: 結城弘經寺檀譽存把上人を請して御導師たらしむへ

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