浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0512A01: | く。おろかなりとも。決定の心は太切なるへし。萬 |
J17_0512A02: | 法はみな信の所作なれば。水において氷のおもひを |
J17_0512A03: | なししかば。炎天に江河をわたり。石において虎の |
J17_0512A04: | 思ひをなししかば。堅石に矢たつことを得たり。有 |
J17_0512A05: | 爲の假法の。性にしたがふ事。かくのごとしいはん |
J17_0512A06: | や無漏の實法。願心に隨ひて往生せんことうたがひ |
J17_0512A07: | 有べからず。但かやうに侍れども病をうけ。いのち |
J17_0512A08: | の終らん時は皆いたづらごとなり。助給へ南無阿彌 |
J17_0512A09: | 陀佛ととなへて。欣慕するより外は。あるべからず。 |
J17_0512A10: | わが機分に隨ひて。往生のこころざしをいたすべき |
J17_0512A11: | なり。われよりも。こころざし深く。行もたけたる |
J17_0512A12: | を見て。是程なくしては。往生いかがと思はんは。 |
J17_0512A13: | 僻事なり鶴の足ながきをもきらず鴨の足みじかきを |
J17_0512A14: | もつがず。己が分ぶんの信心をもて稱名せば。命終 |
J17_0512A15: | のとき。佛の加祐を蒙り。聖衆現前し十念相續して。 |
J17_0512A16: | かならず往生を遂べしと。うけたまはるものなり此 |
J17_0512A17: | 聞實に候もしいつはりに候はは二尊これを鑒た |
J17_0512B18: | まへ。 |
J17_0512B19: | 康正二年二月五日 常 譽判 |
J17_0512B20: | ○上人慶順號信蓮社聖譽康正三年丁丑十月十日受 |
J17_0512B21: | 弘法璽書于照山良吽公遂爲彼山住持職第八世雖 |
J17_0512B22: | 未詳其狀迹行道積德主大刹領廣衆於往 |
J17_0512B23: | 生大事固勿論耳或曰某年月十七日寂、 |
J17_0512B24: | ○上人祜崇字如空一稱淨業號長蓮社觀譽氏族未 |
J17_0512B25: | 詳上總州人年甫十三入照山慶順公之室剃染受戒 |
J17_0512B26: | 就聞淨敎能達幽旨又貫練台宗法門研究密家 |
J17_0512B27: | 要術順公擧之以爲補處文明十四年壬寅十二月十七 |
J17_0512B28: | 日賜宗承璽書於玆倡宗祖大師十世正脈記主禪師 |
J17_0512B29: | 八代的傳遂承襲照山第九世住持職八代者依嗣法次第葢了專公越郤 |
J17_0512B30: | 良意公嗣法於良順公故也九世者依住持次第詳意專二公傳初於本州望陀郡木更津 |
J17_0512B31: | 開選擇寺次開武州品川願行寺駿府寳臺院同州江 |
J17_0512B32: | 尻江淨寺張敎綱於處處學徒歸之如市東方淨敎 |
J17_0512B33: | 復盛斯時矣 後土御門帝遙聞師之德聲欽慕久之 |
J17_0512B34: | 勅禱天下平泰師建御祈願堂安源信公手刻彌陀 |