浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0511A01: | 間をみるに解をまなぶものは解について勝他のここ |
J17_0511A02: | ろをおこし。行をはげむものは。行について慢心を |
J17_0511A03: | 生ず。かれもまよひ。これもをろかなり。たとひ智 |
J17_0511A04: | 惠をそなへたりとも。往生におもむかん人は。なら |
J17_0511A05: | ひし智惠をば。こころにわすれはてて。無智のもの |
J17_0511A06: | のふたごごろなく。打たのみて。念佛するこころと |
J17_0511A07: | なるべし。又本より智惠なからんものは。愚癡は愚 |
J17_0511A08: | 癡のまま惡人は惡人のまま。女人は女人のままに |
J17_0511A09: | て助給へ南無阿彌陀佛と申て。うたがふこころなき |
J17_0511A10: | 人ぞ。往生決定し侍るべきなり。これは智惠ある人 |
J17_0511A11: | の。なきおもひをするよりは。中中愚癡の者のまご |
J17_0511A12: | ころに信ぜんこそ。三心具足の行者にて。本願にも |
J17_0511A13: | 相應すべけれと。仰られ候ひし。これ虚言に候はは。 |
J17_0511A14: | 六方の諸佛も證誠あるへからず候。 |
J17_0511A15: | 應永十年五月二十六日 良 順判 |
J17_0511A16: | △了專上人一枚起請文 |
J17_0511A17: | 先師良順良譽兩師に給仕し承候中にも淨土宗往生の |
J17_0511B18: | 故實といふは。先わが身を取くだして。自身は罪惡 |
J17_0511B19: | の身なり。無始よりこのかた。三界六道の間。いづ |
J17_0511B20: | れの生をか受殘したる。いたづらに死して。更に其 |
J17_0511B21: | 益なし。さればわれと生死を出る事あるまじ。只佛 |
J17_0511B22: | の願力に乘じて。罪惡の身ながら淨土に往生をすへ |
J17_0511B23: | きなり。今まで生死にめぐりたるは。此法にあはざ |
J17_0511B24: | るゆへなり。逢がたくしてあへるは。往生の期のい |
J17_0511B25: | たりたるよと嬉しくも。いそがはしくも。おぼえて。 |
J17_0511B26: | いよいよ願心もすすみ。念佛の心もいさましくなら |
J17_0511B27: | んは。我往生の信心決定しぬるよと。思ふべきな |
J17_0511B28: | り。かくのごとくならんは。終焉の夕には來迎引接 |
J17_0511B29: | に預り。無上の寶國に速に通入すべしと仰られ候ひ |
J17_0511B30: | しなり。此聞實にして。三寶を證とし申候なり。 |
J17_0511B31: | 永享五年十一月三日 順 譽判 |
J17_0511B32: | △良吽上人一枚起請文 |
J17_0511B33: | 先師順譽酉性兩師のをもむきは淨土の往生は信心を |
J17_0511B34: | 先とす。さればかしこがほなれどもうたがふは詮な |