浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0138A01: | 大身をあらはし給と注し給へり。實にこれ念佛三昧 |
J17_0138A02: | 現前の相分明なるもの也。上人常に心に付て誦し給 |
J17_0138A03: | ける文に云。上來雖説定散兩門之益。望佛本願。意 |
J17_0138A04: | 在衆生一向專稱彌陀佛名。かくのごとく心しづかに |
J17_0138A05: | 稱名念佛し給ふ時。忽に三昧發得して極樂の莊嚴及 |
J17_0138A06: | 佛菩薩の眞身を拜し給ふ所也。又三昧發得の御歌に |
J17_0138A07: | は。 |
J17_0138A08: | あみた佛と申はかりをつとめにて |
J17_0138A09: | 淨土の莊嚴見るそうれしき |
J17_0138A10: | 靈山寺念佛事 |
J17_0138A11: | 靈山寺にて。上人三七日不斷念佛の間。燈火なくし |
J17_0138A12: | て光明あり。第五の夜。各各行道し給に勢至ぼさつ |
J17_0138A13: | 同く列に立給へる事を。信空上人夢のごとくに拜し |
J17_0138A14: | 奉りて。上人に此由申候に。さる事侍らんと答給ふ。 |
J17_0138A15: | 餘人はさらに拜する事なし。或時上人念佛してま |
J17_0138A16: | しましける時に。勢至菩薩來現し給へり。誠に歸於淨 |
J17_0138A17: | 土のちかひ。賴母敷き哉。令離三途の説。これひと |
J17_0138B18: | へに念佛三昧成就獲得の證也。仍此聖容は。一丈六 |
J17_0138B19: | 尺に示給けるを。白G一鋪にうつしとどめ奉りて。 |
J17_0138B20: | 永き世の本尊にしたてまつる。これ眼前の降臨也。 |
J17_0138B21: | これ夢幻にあらず。若念佛者。當知此人。是人中芬 |
J17_0138B22: | 陀利花。觀世音菩薩。大勢至菩薩。爲其勝友。當坐 |
J17_0138B23: | 道場。生諸佛家の文たがふ事なし。 |
J17_0138B24: | 阿彌陀佛三尊出現事 |
J17_0138B25: | 上人つねの居所を。あからさまに出て。歸り給たり |
J17_0138B26: | ければ。阿彌陀の三尊。繪像にも。木像にも非ずし |
J17_0138B27: | て。板をはなれて。板しきにもつかず。天井にもつ |
J17_0138B28: | かず現給ふ。無量壽佛化身無數。與觀世音大勢至菩 |
J17_0138B29: | 薩。常來至此。行人之所の文も。いよいよその馮み |
J17_0138B30: | ふかきもの也。 |
J17_0138B31: | 聖光上人事 |
J17_0138B32: | 鎭西の聖光房辨阿本名辨長山門の住侶也。證眞法印の門 |
J17_0138B33: | 弟として。天台宗の奧義を究しかども。三十三の年。 |
J17_0138B34: | 舍弟三明房阿闍梨の頓死せしを。まのあたり見給 |