浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0836A01: | 吉水大師小消息諺解 |
J09_0836A02: | |
J09_0836A03: | 此消息は四十八卷傳には第二十一卷にありて上人常 |
J09_0836A04: | に仰せられける御詞と云ふ下に又一紙にのせての給 |
J09_0836A05: | はくと出てたり語燈錄には黑田の聖人へつかはさる |
J09_0836A06: | 文と云へり |
J09_0836A07: | 將釋此文大分爲八 |
J09_0836A08: | 第一標所被機 末代の衆生等の下 |
J09_0836A09: | 第二釋往生疑此下有四行すくなし等の下 |
J09_0836A10: | 第三選身土精此下有二十方に淨土等の下 |
J09_0836A11: | 第四顯去行勝 諸行の中等の下 |
J09_0836A12: | 第五擧求道難此下自六受難き人身等の下 |
J09_0836A13: | 第六示機行信 罪は十惡等の下 |
J09_0836A14: | 第七悅三佛加 阿彌陀佛は等の下 |
J09_0836A15: | 第八結報恩信 このたひ彌陀等の下 |
J09_0836A16: | 末代の衆生を往生極樂の機にあてて見るに |
J09_0836A17: | 第一標所被機 此一段の意は惠心の往生要集によ |
J09_0836B18: | れり彼に云ふ往生極樂の敎行は濁世末代の目足也と |
J09_0836B19: | 願行は目足の如し人目足あれは往く所に必す至れは也末代とは澆薄季末の現時代と云 |
J09_0836B20: | ふ事也末とは微也木の枝條の如し代とは世也末法 |
J09_0836B21: | の世には法既に微末なれは也正像末の三時の年數に異説あるも正法五百年像法千年末法 |
J09_0836B22: | 萬年の説による也然るに念佛本願の敎行は特り法滅百年の後 |
J09_0836B23: | まて留りて衆生を利益す即ち無量壽經の下に云當來 |
J09_0836B24: | 之世經道滅盡我以慈悲哀愍特留此經止住百歳其 |
J09_0836B25: | 有衆生値斯經者隨意所願皆可得度文衆生と |
J09_0836B26: | は地水火風等の衆縁を假りて生するか故に斯く名く |
J09_0836B27: | る也往生とは捨此往彼蓮花化生也極樂とは小經に |
J09_0836B28: | 云無有衆苦但受諸樂故名極樂文元曉義疏に |
J09_0836B29: | 云對此極苦故名極樂文乃ち極苦の娑婆に相對し |
J09_0836B30: | て極樂と云ふ也機とは可發を義となす云云 |
J09_0836B31: | 行すくなしとても疑べからず一念十念に足ぬへ |
J09_0836B32: | し |
J09_0836B33: | 第二釋往生疑中四初釋行少疑 行とは敎を禀け |
J09_0836B34: | て修し習ふ所也一念十念の行は微少なれとも善の力 |