浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J09_0657A01: | ともしひと申文は。語燈錄の事にてそ候らん。法然 |
J09_0657A02: | 上人の御書をあつめたる文にて候とて。かしまいら |
J09_0657A03: | せたりけれは。よろこひてこれを御らんするに。往 |
J09_0657A04: | 生うたかひなくおほえさせ給けれは。やかてうつさ |
J09_0657A05: | んとおほしめしたちける夜の御ゆめに。束帶なる上 |
J09_0657A06: | 﨟の。二人兩方にたたせ給たりけるを。いつくよりい |
J09_0657A07: | らせ給ひて候そと申されけれは。われは。このこと葉 |
J09_0657A08: | のともしひの守護のために。北野平野の邊よりまい |
J09_0657A09: | りて候也とおほせられけるに。又そはに貴けなる僧 |
J09_0657A10: | の。あの上﨟は。北野天神。平野大明神にておはし |
J09_0657A11: | ます也。一切衆生の信をまさんする聖敎なるあひ |
J09_0657A12: | た。三十神の番番にまはりて。守護せさせ給そと。 |
J09_0657A13: | おほせらるるとおもひて。うちおとろかせ給ぬ。こ |
J09_0657A14: | とに貴くおほしめして。これをうつして。つねにみ |
J09_0657A15: | まいらすれは。往生の事は。いまは手にとりたるやう |
J09_0657A16: | におほえ候そと。まさしく御物かたり候きと。本心 |
J09_0657A17: | 房つたへ申候き。さてそののち。一心に御念佛あり |
J09_0657B18: | て。正和元年壬子八月に。三日さきたちて時日をしろ |
J09_0657B19: | しめして。われはこの月の四日の卯のときに往生す |
J09_0657B20: | へしとおほせられけるか。日も時もたかはす。八月 |
J09_0657B21: | 四日夘のはしめに。高聲念佛百三十遍となへて。御 |
J09_0657B22: | こゑとともに。御いきととまらせ給ひき。御とし廿九 |
J09_0657B23: | とうけ給はりき。くはしくは語錄驗記のことし。云云 |
J09_0657B24: | 善導の御さつけ。神明の御守護。かたかたたのもし |
J09_0657B25: | くおほえて。ははかりなからこれをしるすところ也。 |
J09_0657B26: | をよそこの錄をみて。安心をとりて往生をとけたる |
J09_0657B27: | 人おほし。くはしくしるすにをよはす云云 |
J09_0657B28: | 元亨元年辛酉のとし。ひとへに上人の恩德を報し |
J09_0657B29: | たてまつらんかため。又もろもろの衆生を往生の |
J09_0657B30: | 正路にをもむかしめむかために。此和語の印板を |
J09_0657B31: | ひらく |
J09_0657B32: | 一向專修沙門南無阿彌陀佛圓智謹書 |
J09_0657B33: | 沙門了惠感歎にたえす隨喜のあまり七十九歳の老 |
J09_0657B34: | 眼をのこひて書之 |