浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0516A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷三十三 |
J16_0516A02: | |
J16_0516A03: | 事義 |
J16_0516A04: | |
J16_0516A05: | 傳本第三十三 |
J16_0516A06: | かくて南都北嶺の訴訟次第にとどまり專修念佛の |
J16_0516A07: | 興行無爲にすぐるところに。翌年建永元年十二月九 |
J16_0516A08: | 日。後鳥羽院。熊野山の臨幸ありき。そのころ上人 |
J16_0516A09: | の門徒。住蓮安樂等のともがら。東山鹿の谷にして |
J16_0516A10: | 別時念佛をはじめ。六時禮讃をつとむ。さだまれる |
J16_0516A11: | ふし拍子なく。をのをの哀歎悲喜の音曲をなすさ |
J16_0516A12: | ま。めづらしくたうとかりけれは。聽衆おほくあつ |
J16_0516A13: | まりて。發心する人もあまたきこえし中に。御所の |
J16_0516A14: | 御留主の女房出家の事ありける程に。還幸ののち。 |
J16_0516A15: | あしさまに讒し申人やありけん。おほきに逆鱗あり |
J16_0516A16: | て。翌年建永二年二月九日。住蓮安樂を庭上にめさ |
J16_0516A17: | れて。罪科せらるるとき。安樂。見有修行起瞋毒。 |
J16_0516A18: | 方便破壞競生怨。如此生盲闡提輩。毀滅頓敎永沈 |
J16_0516B19: | 淪。超過大地微塵劫。未可得離三途身の文を誦しけ |
J16_0516B20: | るに。逆鱗いよいよさかりにして。官人秀能におほ |
J16_0516B21: | せて。六條川原にして安樂を死罪におこなはるる |
J16_0516B22: | 時。奉行の官人にいとまをこひ。ひとり日沒の禮讃 |
J16_0516B23: | を行するに。紫雲そらにみちければ。諸人あやしみ |
J16_0516B24: | をなすところに。安樂申けるは。念佛數百遍ののち。 |
J16_0516B25: | 十念を唱へんをまちてきるべし。合掌みたれずし |
J16_0516B26: | て。右にふさば。本意をとげぬと知へしといひて。 |
J16_0516B27: | 高聲念佛數百遍ののち。十念みちける時きられける |
J16_0516B28: | に。いひつるにたかはす。合掌みだれずして右にふ |
J16_0516B29: | しにけり。見聞の諸人隨喜の涙をながし。念佛に歸 |
J16_0516B30: | する人おほかりけり。 |
J16_0516B31: | ●住蓮房ハ系圖云滿仲賴光賴親賴房賴俊賴風賴安信實玄實實遍住蓮ト考ルニ信實以下代代興福寺ノ衆徒僧綱ニ任シテ武勇ノ精兵ナリキ一書ニ俗名信國白河院北面藤兵衛尉ニ任スト未詳所出●安樂房ハ上北面糓倉院別當大外記師茂カ孫外記入道師秀カ子也●秀能ハ秀鄕將軍ノ末孫大和守秀宗カ二男也本ハ土御門内府通親公ノ家ニ仕ヘ後後鳥羽院ノ北面ニ召レテ堂上ヲ許サレ |