ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0515A01: くみし給ふべし。かれは大海の水やうやくつきしか
J16_0515A02: ば。龍宮のいらかあらはれて。如意寶珠を返しとり
J16_0515A03: き。これは疑難のなみことことくつきなば。謗家の
J16_0515A04: いらかあらはれて。本願の寶珠を返しとるへし。か
J16_0515A05: れは返し取て。閻浮提にして。貧窮のたみをあはれ
J16_0515A06: み。これは返しとりて。極樂にむまれて。薄地のと
J16_0515A07: もからをみちびくへしねがはくはもろもろの行者。
J16_0515A08: 彌陀本願の寳珠を。いまだうばひとられざらん者
J16_0515A09: は。ふかく信心のそこにおさめよ。もしすなはちと
J16_0515A10: られたらんものは。すみやかに深信の手をもて。疑
J16_0515A11: 謗のなみをくめ。たからをすてて。手をむなしくし
J16_0515A12: て歸る事なかれ。いかなる彌陀か。十念の悲願をお
J16_0515A13: こして。十方の衆生を攝取し給ふ。いかなるわれら
J16_0515A14: か。六字の名號をとなへて。三輩の往生をとけざら
J16_0515A15: ん。永劫の修行は。これたれがためそ。功を未來の
J16_0515A16: 衆生にゆづり給ふ。超世の悲願は。又なんの斷そ。
J16_0515A17: 心さしを末法のわれらにをくり給ふ。われらもし往
J16_0515B18: 生をとくべからすは。ほとけあに正覺を成給へし
J16_0515B19: や。われら又往生とげましや。われらが往生はほと
J16_0515B20: けの正覺により。ほとけの正覺はわれらが往生によ
J16_0515B21: る。若不生者のちかひ。これをもてしり。不取不覺
J16_0515B22: のことば。かきりあるをや。云云
J16_0515B23: 畫圖
J16_0515B24: ●二河白道ノ喩散善義ニアリ●六欲四禪ハ第十八
J16_0515B25: ニ注ス●信ノ手ハ大論ニ出タリ第十七ニ注シヌ
J16_0515B26: ●イラカハ錄ニ甍ノ字ナリ字彙ニ屋棟也釋名ニ屋
J16_0515B27: 脊曰甍甍蒙也在上覆蒙屋也●不取正覺ノコト
J16_0515B28: ハカキリアルヲヤトハ往生スレハコソ正覺ヲ取タ
J16_0515B29: マヒタレサレハ不取トハ十劫以前マデノ限リナリ
J16_0515B30: トソ
J16_0515B31:
J16_0515B32:
J16_0515B33:
J16_0515B34: 卷三十二終

ウィンドウを閉じる