浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0647A01: | をよそこの條こそ。とかく申にをよひ候はす。めで |
J09_0647A02: | たく候へ。往生をせさせ給ひたらんには。すぐれて |
J09_0647A03: | おほえ候。死期しりて往生する人人は。入道とのに |
J09_0647A04: | かきらす。おほく候。かやうに耳目をおとろかす事 |
J09_0647A05: | は。末代にはよも候はじ。むかしも道綽禪師ばかり |
J09_0647A06: | こそ。おはしまし候へ返返申はかりなく候。ただし |
J09_0647A07: | なに事につけても。佛道には魔事と申す事の。ゆゆ |
J09_0647A08: | しき大事にて候なり。よくよく御用心候へきなり。 |
J09_0647A09: | かやうに不思議をしめすにつけても。たよりをうか |
J09_0647A10: | がふ事も候ひぬへきなり。めてたく候にしたがひ |
J09_0647A11: | て。いたはしくおほえ候て。かやうに申候なり。よ |
J09_0647A12: | くよく御つつし見候て。ほとけにもいのりまいら |
J09_0647A13: | せさせ給ふへく候。いつか御のほり候へき。かまへ |
J09_0647A14: | てかまへて。のほらせおはしませかし。京の人人おほや |
J09_0647A15: | うはみな信して。念佛をもいますこし。いさみあひ |
J09_0647A16: | て候。是につけても。いよいよすすませ給ふへく候 |
J09_0647A17: | あしさまにおほしめすへからす候。なをなをめてた |
J09_0647B18: | く候あなかしこあなかしこ |
J09_0647B19: | 四月三日 源 空 |
J09_0647B20: | 熊谷入道殿江 |
J09_0647B21: | 私云。これは熊谷入道念佛して。さまさまの現瑞 |
J09_0647B22: | を感したりけるを。上人へ申あけたりける時の御 |
J09_0647B23: | 返事なり |
J09_0647B24: | |
J09_0647B25: | 往生淨土用心 |
J09_0647B26: | 一毎日御所作。六万遍めてたく候。うたがひの心た |
J09_0647B27: | にも候はねは。十念一念も往生はし候へとも。おほ |
J09_0647B28: | く申候へは。上品にむまれ候。釋にも上品花臺見慈 |
J09_0647B29: | 主。到者皆因念佛多と候へは |
J09_0647B30: | 一宿善によりて。往生すへしと人の申候らん。ひが |
J09_0647B31: | 事にては候はす。かりそめの此世の果報だにも。さ |
J09_0647B32: | きの世の罪。功德によりて。よくもあしくもむまる |
J09_0647B33: | る事にて候へは。まして往生程の大事。かならす宿 |
J09_0647B34: | 善によるへしと。聖敎にも候やらん。ただし念佛往 |