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開経偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

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かいきょうげ/開経偈

経典を読誦する前に唱える偈文。「無上甚深微妙法むじょうじんじんみみょうほう 百千万劫難遭遇ひゃくせんまんごうなんそうぐう 我今見聞得受持がこんけんもんとくじゅじ 願解如来真実義がんげにょらいしんじつぎ」。「無上甚深微妙の法は、百千万劫にも遭い遇うこと難し。我れ今、見聞し受持することを得たり。願わくは如来の真実義を解したてまつらん」と訓読する。この偈は、遇いがたき仏の教えにあえた喜びと、教えの真実の意味を理解したい願いとを言い表した偈文である。その典拠は不明であるが、源信の『読経用心』や省悟の『律苑事規』(一三二四)、『大通禅師語録』(一四二五)や、浄土宗の文献では『日用念誦』『浄業課誦付録』などにみることができる。浄土宗では経典読誦の前と講座説法、講説の始めに「開経偈」を唱える。この偈の代替偈文として善導法事讃』の「念念思聞浄土教ねんねんしもんじょうどきょう 文文句句誓当勤もんもんくくせいとうごん 憶想長時流浪苦おくそうじょうじるろうく 専心聴法入真せんじんちょうぼうにゅうしんもん」(浄全四・九下正蔵四七・四二八中)の偈を用いることもある。


【参考】大澤亮我「開経偈について」(『教化研究』三、一九九二)


【執筆者:大澤亮我】