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新定法然上人絵伝

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんていほうねんしょうにんえでん/新定法然上人絵伝

芹沢銈介画・小川竜彦編。昭和二九年(一九五四)一二月、理想社刊。昭和一六年(一九四一)に一〇〇部限定で刊行された法然絵伝のうち、知恩院宝庫本を底本として改定を加えたもの。芹沢銈介の版画六四紙を各頁の上段に、小川竜彦の絵伝解説を下段に載せている。『四十八巻伝』に基づいた絵伝で、紙面に工夫がなされ、また史実をふまえた詞書である。さらに法然の生涯を貫く情感の事実をとらえ、ともに詩趣に富み、気品がある。このほか、詳細にわたって出拠書目を記載した図版目次、法然上人年譜(田村円澄編)、法然上人古伝解題藤堂恭俊稿)などを収録し、とくに序文跋文は諸師多彩である。法然入門書として完備されたものといえる。


【執筆者:笠島崇信】