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摩竭魚

提供: 新纂浄土宗大辞典

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まかつぎょ/摩竭魚

海に住むとされる怪獣の一種。空想上の生き物とされ、巨大で獰猛どうもうな魚と考えられている。Ⓢmakaraの音写語。磨竭魚、摩伽羅魚とも音写される。鯨魚や大体魚ともいわれる。仏典には、摩竭魚は船を襲い破壊するとされその獰猛さがうかがえ、またその口で船を飲み込むとされることから、摩竭魚の巨大さが想像できる。また『根本説一切有部毘奈耶』(正蔵二三・六六九上)によれば、摩竭魚は一八の頭と三六の眼をもつとされ、その姿は異様なものと考えられていたようである。


【執筆者:石田一裕】