操作

内凡・外凡

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:30時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

ないぼん・げぼん/内凡・外凡

いまだ真のさとりに到達していない凡庸な人のことを凡夫と名づけ、このうちの勝れた者を内凡とし、劣った者を外凡とする。小乗では、五停心・別相念処・総相念処の三賢を外凡なんちょうにん世第一せだいいちの四善根位を内凡としている。大乗では、『瓔珞ようらく経』所説の五十二位の十信を外凡、十住・十行・十回向の三賢を内凡としている。懐感群疑論』では、特に位が退転する外凡を風が吹けば飛ぶ軽毛に譬え、位が退転しない十住以上の菩薩を内凡としている。


【資料】諦観『天台四教儀』、『群疑論』四


【参照項目】➡凡夫


【執筆者:吉水岳彦】