黒谷本坊のソースを表示

=くろだにほんぼう／黒谷本坊=
[[法然]]が[[信空]]に[[付属]]した[[比叡山]]西塔[[黒谷]]の坊舎。『[[漢語灯録]]』一〇『<ruby>[[没後遺誡文]]<rt>もつごゆいかいもん</rt></ruby>』には、[[法然]]が[[信空]]に「[[黒谷本坊]]（寝殿雑舎）」（昭法全七八四）を[[付属]]することを記す。『[[古徳伝]]』三に[[叡空]]が臨終のときに譲状を書き[[法然]]に[[本尊]]・[[聖教]]等ことごとく[[付属]]したことを記すことから、[[法然]]に[[黒谷]]の[[青龍寺]]や[[報恩蔵]]などの坊舎の所有権があったことが想定される。さらに「寝殿」が[[子院]]の[[法然]]坊を指すとすれば、[[黒谷本坊]]は本院の[[青龍寺]]とみなせる。
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【資料】『山門堂舎由緒記』（『天台宗全書』二四）
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【参考】中野正明「『没後遺誡文』について」（『増補改訂法然遺文の基礎的研究』法蔵館、二〇一〇）
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【参照項目】➡[[黒谷]]、[[青龍寺]]<span style="border: 1px solid;color: white;background-color: black;font-weight: bold;">二</span>
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【執筆者：山本博子】