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鶴林

提供: 新纂浄土宗大辞典

かくりん/鶴林

沙羅双樹しゃらそうじゅの異名。『大般涅槃経』後分に、釈尊入滅の際、釈尊が臥していた床の四方にあった沙羅双樹が白く枯れ(一説には花を咲かせ)、鶴が群がるように見えたと記されていることからその名がある。『四十八巻伝』三二には「鷲峯じゅぶ説法の庭にも臨まず、鶴林涅槃みぎりにも到らず」(聖典六・五一九)と、釈尊在世に生まれ得なかった悲しみが吐露されている。


【参照項目】➡沙羅双樹


【執筆者:編集部】