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願成寺阿弥陀堂

提供: 新纂浄土宗大辞典

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がんじょうじあみだどう/願成寺阿弥陀堂

福島県いわき市内郷白水町に所在し、永暦元年(一一六〇)に建てられた仏堂で、国宝。地名を冠して白水しらみず阿弥陀堂とも呼ばれる。周囲に広がる浄土庭園が発掘調査に基づいて整備され、阿弥陀堂と庭園が一体となった景観を呈している。阿弥陀堂は方三間(間口三間・奥行三間)の規模で、屋根は宝形造ほうぎょうづくり栩葺とちぶきである。内部は四天柱してんばしら須弥壇を設け、阿弥陀三尊(国重要文化財)と二天にてん持国天多聞天、国重要文化財)を安置する。堂内の壁や柱には彩色が施され、荘厳極楽浄土の表現がうかがえる。平安時代に流行した方三間の規模を持つ阿弥陀堂の代表的な建物である。【図版】巻末付録


【参照項目】➡阿弥陀堂


【執筆者:中村琢巳】