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「隼疑冏決集」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:27時点における最新版

じゅんぎげいけつしゅう/隼疑冏決集

一巻。聖冏撰。禅僧覚隼の疑問に答える形で著された、禅宗に対する論駁の小著。まず覚隼が偈を示し、その偈に関する疑問を呈し、それについて聖冏が答えるという形式をとる。その内容は、禅宗は遠く煩悩を払って、菩提を求める性頓しょうとん(大乗自力聖道門)の教えであるから、執着がありながら自然実相を現し、見生の火を焼きながら無生の智水に浴すような、即相不思議宗(大乗他力念仏浄土宗)の教えには及ばないとする。


【所収】浄全一二


【執筆者:東海林良昌】