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「阿弥陀経略解」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:18時点における最新版

あみだきょうりゃくげ/阿弥陀経略解

一巻。明・大佑述。洪武二五年(一三九二)に後序が弘道により題されている。初機の者のために『阿弥陀経』を天台教学に基づいて注釈したもの。初めに五重玄義により要旨を述べ、続いて経文について智円と元照がんじょうの疏を多数引用しつつ釈を加えている。本経は大乗方等の教えであるが菩薩頓教に属し、「もし信ずることあらん者は、まさに発願して、かの国土に生ずべし」(聖典一・三二一/浄全一・五五)の文が宗要であり、信心あらば往生は極めて易いと説く。末書に伝灯『円中鈔』二巻、貞準『頭書』一巻、同『指要鈔』三巻がある。


【所収】続蔵二二


【参考】望月信亨『中国浄土教理史』(法蔵館、一九四二)


【参照項目】➡阿弥陀経略解円中鈔


【執筆者:朝岡知宏】