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「遺教」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版

ゆいきょう/遺教

仏や祖師等が後人の弟子のために残す教えのこと。遺法・遺誡・遺訓ともいう。『仏遺教経』を釈した智旭の『仏遺教経解』には、「遺とは胎留なり、教とは訓誡なり」(続蔵三七・六三九上)と示している。『四十八巻伝』六には「ただ善導遺教を信ずるのみにあらず、またあつ弥陀弘誓ぐぜいに順ぜり」(聖典六・六二/昭法全四六〇)とある。法然の『一枚起請文』もこれに相当する。『逆修説法』五七日には「如来遺教皆失し、住持三宝悉く滅すべし」(昭法全二六八)とあり、末法の世で残る法門は、念仏一門であることを記している。


【執筆者:瀧沢行彦】