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選択集の研究註疏篇

提供: 新纂浄土宗大辞典

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せんちゃくしゅうのけんきゅうちゅうしょへん/選択集の研究註疏篇

石井教道著。昭和二〇年(一九四五)八月一〇日、誠文堂新光社刊。著者の『選択集』研究三部作、総論篇、講述篇、註疏篇の一つ。『選択集』の註釈書を中心に、謗難書も含め、間接・部分的に触れたもの五二一部を網羅し、これを鎌倉期三五部、吉野室町期二四部、江戸期三四七部、明治期八九部、大正昭和期二六部の五期に分け、各期内を宗派別に並べ解題したもので、付録として、選択集解題註疏目録、研究論文一覧、選択集年表、書名人名索引を収録した『選択集』研究史である。刊行日が示すように戦局苛烈で、ほとんど出版が不可能な時代に、これほどの大著が刊行されたこと自体、本書がいかに国家的な事業であったかを示している。


【参照項目】➡選択集全講選択集の研究総論篇


【執筆者:梶村昇】