転衣の御影のソースを表示

=てんねのみえい／転衣の御影=
[[知恩院]]に所蔵される[[法然]]像の一つ。転衣とは衣替えのことであり、「[[香衣]]の[[御影]]」ともよばれる。勅許による[[香衣]]<ruby>[[綸旨]]<rt>りんじ</rt></ruby>は、[[百万遍]][[知恩寺]]一九世[[慶竺]]が後花園天皇から賜った[[香衣]]被着の[[綸旨]]が最初とされている。彼はのち[[知恩院]]二一世となり、その際、従来墨染の姿であった[[法然]]像を[[香衣]]に替えて描かせたのがこれである。この[[御影]]は<ruby>[[曲彔]]<rt>きょくろく</rt></ruby>に[[倚座]]し、文様の入った[[香衣]]を着、左斜めを向き[[念珠]]をくる姿で、頭の形はいわゆる「[[法然]]あたま」ではない。このような[[曲彔]]に[[倚座]]する姿は[[法然]]の[[御影]]には少なく、[[真宗]]の[[光明本尊]]や[[浄土五祖像]]、あるいは[[禅宗]]の頂相などの影響を受けていると考えられる。【図版】巻末付録
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【参照項目】➡[[法然上人御影]]
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【執筆者：成田俊治】