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「貧道」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版

ひんどう/貧道

仏道修行の乏しい僧の意。良忠『玄義分略鈔』一に「沙門とは梵語なり。…此には勤行とも勤息とも善覚とも苦労とも貧道とも翻す。是れ出家の都名なり」(浄全二・四四二上)とある。通常は、出家者が自らのことを卑下して用いる謙称である。『選択集』末尾には、「ここにおいて貧道、昔この典を披閲ひえつしてほぼ素意をさとり、立ちどころに余行を捨てて、ここに念仏に帰す」(聖典三・一九〇/昭法全三四九)という自身を顧みた法然の言葉がある。


【執筆者:安孫子稔章】