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讃仏偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんぶつげ/讃仏偈

仏の功徳を讃える回向文として用いる。「讃仏諸功徳さんぶっしょくどく 無有分別むうふんべっしん 能令速満足のうりょうそくまんぞく 功徳大宝海くどくだいほうかい」。『観経疏定善義(聖典二・八五/浄全二・三九下)の水想観解釈や『往生礼讃』の「後夜礼讃偈」(浄全四・三六七)に出る。『往生論』の「能令速満足 功徳大宝海…讃諸仏功徳 無有分別心」(聖典一・三二八/浄全一・一九三)より転用したもの。仏の功徳を讃えると、さまざまに差別する心などありません。よって速やかに功徳の大いなる宝の海で充分に満たしてくださいとの意。『法要集』には、開眼式撥遣式浄焚式回向文として指示があり、また晋山式でも用いる。


【執筆者:巖谷勝正】