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「警覚偈」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版

きょうかくげ/警覚偈

版木ばんぎを打つときに唱える文。「うやまって大衆だいしゅうもうす。生死事大無常迅速各宜しょうじじだいむじょうじんそくおのおのよろしく醒覚せいかくすべし。つつしんで放逸ほういつなることなかれ」。出典不詳。大衆生死無常であることを覚らしめ、放逸な生活をいましめる文。版木にはこの文を記しておくことが多い。早朝に大衆の覚醒を促すために版木を打ち、大衆はこれを聞いて、直ちに起床して浄衣を着て、手と顔を洗い、口をすすぐなどして、入堂の用意をする。晨朝じんじょう法要だけではなく臨時法要の場合にも版木を用いることがある。撞木を持って、虚揩一下こかいいちげしてから、この文を唱えて、一通三下する。一通は約四〇下とし、最初は大きくゆっくり打ち、徐々に速く打っていき、最後は小さく刻んでいくように打つ。そして三下はゆっくり中小大と三回打つ。法鼓喚鐘は三通三下であるが、版木のみ一通三下である。


【参照項目】➡版木


【執筆者:西城宗隆】